2020年7月29日放送の日本テレビ系『情報ライブミヤネ屋』では、宮根誠司キャスターが、今年4月に新型コロナウイルスに感染したフリーアナウンサーの赤江珠緒(あかえたまお)に直撃インタビュー。闘病生活の苦悩を振り返った。
(画像)ミヤネ屋で赤江珠緒アナがコロナ闘病生活を激白
2人は、朝日放送時代の先輩後輩の間柄で、お互いフリーになってからは初共演。
まずは2人の思い出話から。赤江アナは「宮根さんは私が入社した頃はもう超人気だったんで。全然、アナウンス部にも戻ってこない幻の先輩と呼ばれてました」と当時を振り返った。
これに対し、宮根は「赤江が入社3年目くらいかな。おまえに呼び出されて。いまだ、俺はトラウマやで。『なんで私のこと、無視するんですか?』ってホンマに言われて。その時、『俺は人見知りやから話しかけられへんねん』って、数日後に飲みに誘ったやん。あの時、俺はおまえに脅されて…」と苦笑い。
また、宮根がフリーになる際には、先にフリーで活躍していた赤江アナに相談したといい、当時宮根から連絡が来て「今から新しい事務所の社長に会いに行くけど、ついて来てくれへん」とお願いをされ、なぜか一緒にお寿司屋さんへ行き、その席で「宮根をよろしくお願いします」と挨拶をしたと笑いながら話した。
本題に入る。
2020年4月11日、テレビ朝日勤務で『報道ステーションの』のスタッフの夫が体調不良になり、翌12日には、同番組でメインキャスターを務める富川悠太アナウンサーの新型コロナウイルス感染が報告。濃厚接触者となる夫も仕事を休み、家族3人で家にいたという。
翌13日には、夫のコロナ感染の疑いが報じられ、赤江アナ自身も担当するTBSラジオ『赤江珠緒 たまむすび』は自宅からの電話出演となった。
翌14日には、夫の症状が悪化して入院。翌15日にはPCR検査の結果「陽性」が判明した。
そして、赤江アナ自身にも「白いお米がゴムっぽい」などの味覚障害が出てきたという。
さらに感染中の育児の苦悩を告白。
そして、4月18日のPCR検査で自身は陽性、娘は陰性となった。保健所からは「今すぐ(娘と)分離、別れて欲しい」と言われたが、誰にも預けることはできず、苦悩の末娘と一緒にいることを選択。
2人で自宅療養をしていたが、4月24日には肺炎の症状が悪化してしまい入院することに。
そして、初日にアビガンを投与し回復に向かったものの赤江アナは「アビガンが効いたかどうかは、今も分からないということなんです。はっきりとしたデータがない」と説明。
その後、重症化していた夫の退院が決まり、娘と共に帰宅。
症状が安定してからは、食欲も回復。病院食だけでは足りなくて家から持ってきたカップラーメンを食べようとしたがお湯がなく、忙しく働いている看護師に頼むのも悪いので結局、水で食べたと明かした。
入院生活10日間、5月4日にPCR検査2回陰性で退院。6日に退院報告。
また、退院後には「娘も後に抗体検査したら、かかっていました」と陰性だった長女も感染していたことを告白。「結局、家族3人かかったんですけど、娘は少しセキをしていたけど、ほとんど元気なままでした。ダンナは重症、私は中等症と本当に症状もまちまちでした」と症状の違いを説明した。
6月8日に『赤江珠緒たまむすび』に60日ぶりに復帰。
感染経験者として皆に伝えたいこととしては、「かかったことをそれほどショックに思わないで欲しい。インフルエンザや普通の風邪にかかったのと同じ。インフルエンザだって、気をつけていたのに今年もなっちゃったってあるじゃないですか?ワクチン打っていたってなるんだから」と話し、「おかしいなと思ったら、病院に行って肺炎などの症状を検査してもらう。肺が一つのポイントになると思います。自分の自覚症状だけで『治っている』と見過ごす方もいると思うし」と注意喚起。
また、赤江アナは、横浜市立大が来月から取り組む、新型コロナの回復者にどれだけ抗体が残るか調べるという「コロナ回復者専用抗体検査プロジェクト」への協力を発表。
横浜市立大学のオンライン記者発表会に出席した赤江アナは、「うつさない、うつらないようにするというのが、この感染症においてはすごく重要なんだということは、世間的にも広く言われていることですけれども、それでもうつってしまう場合があるのが感染症なんだと私も実感しています」と語り、「私自身罹患(りかん)した時、分からないことが多かった。まさに未知の病。病の輪郭が少しでも分かれば、私の経験がお役に立てることがあれば」とプロジェクトへの参加理由を説明。そして、「かかった場合に『大丈夫』だと言える医療態勢や先生たちの研究が拡充されたものになるよう、私自身協力したい。今、かかられている方はしっかり治して、こういった研究に協力していただけたら」と、同じ感染経験者に訴えた。