(画像)小川彩佳アナがサワコの朝で仕事や子育ての苦悩を明かす

 

2021年1月30日放送のTBS系トーク番組『サワコの朝』に、同局系『NEWS23』メインキャスターの小川彩佳アナウンサーがゲストで出演。スピード復帰の理由や仕事や育児についての苦悩を明かした。

 



(画像)小川彩佳アナがサワコの朝で仕事や子育ての苦悩を明かす。

 

小川彩佳アナは元テレビ朝日アナウンサー。テレ朝時代には5年間『報道ステーション』で古舘伊知郎とコンビを組んでいた。

 

 

そして、2019年6月からTBS『NEWS23』のメインキャスターを務めている。

 

 

プライベートでは、2019年2月に一般男性と結婚することを報告。2020年7月29日に第1子を出産。

 

 

そのわずか3ヵ月後に仕事復帰を果たした。

 

 

番組MCの阿川佐和子氏もかつてはTBS系『情報デスクToday』のアシスタント→『筑紫哲也 NEWS23』でキャスターを務めていた経験がある。

 

阿川からスピード復帰を驚かれると、小川アナは『NEWS23』の話を貰った際の当時のプロデューサーとの会話を振り返り「私は子供をもし授かれたら授かりたいと思っていると。で、こうした責任のあるお仕事を引き受けていいのだろうかという、そこへの迷いも恐れもある。ということを申し上げたときに、ただまあ、私が出産してもし番組に戻ってきてくれるとしたら、いろいろ新しい視点だったり視野というのを新たに得てひと回り大きくなって戻ってきてくれると思うというようなことをプロデューサーの方が話してくださったんですね。そのときに」と明かした。

 

 

これに阿川は「だんだんわかりました。なぜたった3ヵ月で23に復帰なさったのか、責任感だな~」と話すと、小川アナは「そうですね」とうなずき「最初にそう言うお話をさせていただいたという事もありますし、現場の期待にはしっかり応えていきたいなという思いがありました」と答えた。

 

続いて、阿川から「赤ちゃん、誰が面倒を見ているのか? 夜遅い生番組で、家に帰るのは夜中の2時ぐらいでしょ?どうすんの赤ちゃん?」と聞かれると、小川アナは「夜の番組を担当しているということが、ある種、功を奏していまして。夫は日中に仕事に出ていて、私は夕方から仕事が始まるので、いい具合にバトンタッチができるんですね。夫が朝の当番をしているんですが、朝出社するまで子供の面倒を見てくれてるんですね。私はその間に寝ているんですが。で、夫が出社するタイミングでバトンタッチをして、私が子供の面倒をそこから見始めて、日中はずっと子供と一緒にいて。で、夕方、母だったり、夫だったりとバトンタッチをまたしまして、その後に私は出社し、寝かしつけは家族だったり、夫だったりが見てくれることになっているんですが、日付けが変わって帰宅したら仕事の続きのようなことをしながら…」と説明。

 

そこで阿川から「何をやるんですか?終わってから」と聞かれると「翌日の準備とか、何か読み物をしたりとか、なかなか時間が持てないので」と答え、「何時に寝るんですか?」という質問には「いつ寝始めるっていう概念がないですね。結構こまごまと最近もう夜に子供が起きてくるので、授乳に目を覚ますのを仕事をしながら待ってミルクや母乳をあげて」と明かすと、阿川は「一大プロジェクトですね。すごいね。ひゃー大変」と驚いた。

 

そして、小川アナが「あまりにも自転車操業すぎて…」と苦笑いをすると、阿川は「手を抜くところは手を抜かないと駄目ですよ」と話した。

 

 

これに小川アナは「でもやっぱり妊娠前だったり独身時代のように100%仕事に無我夢中になれないところのもどかしさがず~っとあって。そこにまだ折り合いが付けられていない状態なんですよね。もっと勉強しなければならない事もありますし、発信する以上、現場を踏んだりですとか、当事者にお話を伺ったりですとか、そうしたことを積み重ねていかないと責任ある言葉を放てないなというふうに思った時に、その時間が足りないなという悔しさはず~っとあって」と苦悩を明かしていた。

 

 

続いて、小川アナが「記憶の中で今もきらめく曲」に選んだのは、QUEENの『We Will Rock You』。アメリカ時代に初めて聞いたときに衝撃を受けたといい、現地のシンガーのカバーをライブで聴いて覚えたと答えた。

 

 

小川アナがアナウンサーを目指したのは、小学生の時。当時、アメリカ・ミシガン州で生活していた小川アナは、周囲と会話をする中で「漠然と何かを伝える仕事に就きたい」と思ったという。

 

また、帰国後は、日本語も中途半端でアメリカナイズされた故に、なかなか周囲になじむことが出来ずにいじめに遭ったこともあると明かした。小川アナは「いじめはありましたね。つらかったです。オンエアで使えないような言葉をかけられたりといういじめがあった」と告白。しかし、一方的にいじめられるわけではなく「嫌なことを言われた時には、『先生、この人、何か言ってきました』って。そして先生がストレートにしかってくれたので、私がこの状態でいることが間違ってはいないんだなと認識できたのかもしれないですね」と、いじめに屈しなかったと語った。

 

 

続いて、「今、心に響く曲」に選んだのは、映画『サウンド・オブ・ミュージック』より「I Have Confidence(厳しく温かくしよう)」。自分に言い聞かせながら子育てに奮闘する主人公の姿に共感する、映画のシーンを再生しながら子育てをすることもあると話した。

 

 

続いて、過去に共演した田原総一朗や古舘伊知郎とのエピソードを披露。田原とは入社1年目の10月から報道・政治討論番組『サンデープロジェクト』で共演。小川アナは寺崎貴司アナとともに司会進行役を務めていた。小川アナは「緊張感しかなかった2時間なんですが…」と切り出すと、「試練というのが必ず毎回、一回どこかで田原さんから突然『小川さん、今の聞いてどう思った?』って聞かれるんですよ。結構多いのがCMに入る10秒前とかだったりとか。あまりに不意な問いなので、まったく心の準備もできず、頑張って取り繕って、今朝の社説にこう書いてあったなっていうことを言うんですけど、そうすると最後まで聞いてもらえないんです。絶対に。『そんなこと聞いてるんじゃないんだよ!』って途中で切り上げられる。ちょっと背伸びをしてたんでしょうね」と振り返る。また、「毎週、頭もクラクラしていて、おなかも痛かったですね…。トイレに駆け込んでました。日曜日の朝、おなか痛くなって」と告白。阿川から「いい加減に答えちゃえばよかったのに…」と言われると、小川アナも「そうなんですよね」と納得しながら「それをし始めてからだんだん最後まで聞いていただけるようになった気がします」と明かした。

 

そんな中、田原の反応に変化があったのは、小川アナが初めて現場取材を担当した痴漢冤罪についてのニュースだったといい、当事者をスタジオに呼んで進める中で、思わず号泣してしまったという。その際には「『日本の司法とは…』とか思いながら(笑)、嗚咽交じりに泣きながらしゃべったんです」と回顧。それまでは「アナウンサーは冷静沈着でいなければならない。事実をまっすぐに伝えないといけないと思っていた」が、その時の失態に落ち込んだものの、田原からは「今日、良かったよ!」と褒められたという。

 

この反応に小川アナは驚いたが、さらに田原から「素直になることが一番大事なんだ。その時に、一番伝わるんだ。だから素直になることを怖がらないで」という言葉をかけられたといい、「稚拙でもいいし、綺麗じゃなくてもいいから、必死に自分の言葉をつないでみようと、決心して、徐々に田原さんにもコメントを聞いていただけるようになった」と話した。

 

また、古舘については「ホントに鍛えていただいたと思います」と振り返り「これも毎日毎日が試練です」と話した。報道ステーションはカンペがなかったといい、VTRの導入部分だったり、VTRの受けの部分だったりの言葉というのは、原稿を観ずに自分の言葉にして伝えなさいと教えられたという。古舘は「ニュースの事をしっかり自分の中で理解して咀嚼できていれば、自分の言葉でよどみなく出てくるはずだと」いう信念があるという。

 

もちろんそんなことがすぐにできるわけでもなく、小川アナは原稿を必死に覚えていたが、古舘に気ずかれてしまい、CM明けの小川アナのコメントの10秒くらい前に「ちょっと原稿貸して」と言われ、赤ペンでその原稿を直して「こっちの方が、多分伝わると思うから、これで行きなさい」と渡されたという。結果、必死で暗記して覚えていたのに自分の言葉で話さなければいけなくなり、しどろもどろになってしまったと話した。この厳しい教育に小川アナは「獅子の子落としみたいな、崖から突き落とされるような」と笑っていた。そして、古舘が番組を卒業する間際に「小川も成長したな」と一度だけ褒められたと話した。

 

また、番組終盤には「産後のホルモンバランスの崩れにより、情緒不安定なところもあって、涙もろくなったりとか、よくシャワー浴びながら泣いてるんですけど」と告白。理由を聞かれると「今日うまくいかなかったなとか、このままで大丈夫かなとか、いろんな方にいろんなことを言っていただくんですけども…」と続けた。

 

阿川から「『言っていただく』ってその言葉がまた選んでるんでしょ?」と突っ込まれると、小川アナは「そうですね(笑)やっぱりこういう仕事は『赤ちゃんがいる状態でニュースキャスターの仕事をするなんて無責任だ』とか、逆に『子育てにしっかり向き合えないなんてダメな母親だ』とか、もしかしたら少数派なのかもしれないですけど、そうした意見って結構深く響いてくるんですよね」と告白。「泣きながらシャワーを浴びて、シャワーを切ったら『もう元の私に戻ろう』という気持ちに切り替えて」と話し、「もう子育ても一進一退と言いますか、何か昨日より『あ、ここ掴んだな』と思ったことがあれば、その手のひらからパッと逃げて行ってしまうようなこともあって、う~ん。奮闘しています」と話していた。

 

続いて「もうちょっと長く産休取っておけばよかったとは思わないんですか?」と聞かれると「でも早く復帰させていただいたことで、子育ての時間の幸せというのが凝縮されたような気もして、仕事をさせていただけることのありがたさも感じますし、子育てしながら感じるのは結構孤独なんですよね。子供と私の世界に入ってしまうところがあって、で、『お仕事されてない方だとますますそうなんじゃないかな』と思うんですよね。社会との接点が持てないような気がしてしまったり、逆に働きながら子育てをされている方は、そういった方たちなりの孤独があるんじゃないかなと。そうした方も多い中で、ちょっとこう子供が寝た後に家事をして、その手を休めてテレビをつけて11時台に私がクマ真っ黒にして必死にニュースを読んでる姿で『あっ、この人も頑張ってるから私も頑張ろう』って言う風に思っていただけるのであれば。『それはひとつ、子育てをしながらニュースキャスターをしている意味でもあるのかな』なんて思いながら…」と語っていた。

 

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  1. トーク番組「サワコの朝」ですが土曜朝7時30分放送でお届けしましたが来月いっぱいで打ち切り。
    9年半も同番組を終わらせますが本当にありがとうございました。

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